若手SEの生き様

クサカンシのブログ

クサカンシとは好奇心とプレッシャーの狭間で学び続ける者、、そう拙者でござる!

AIにできること -ビジネスへの活用-

どうも、クサカンシです(^-^)

最近AIについて知見を深める活動に参加し始めましたので、今回は「AIにできること」と「ビジネスへの活用」について僕の意見を紹介したいと思います。

まったくの初心者なので、浅い理解や概要レベルの内容になってしまうのですが、ご了承の上、お読みいただければと思います。

1.AI最大の活路は非構造化データの利用

AI(機械学習)の登場がもたらしたテクノロジーへの最大の影響は「非構造化データ」を高精度で扱うことができるようになったことだと思います。

これまでのシステム開発で扱うことができたデータは「構造化データ」と呼ばれるもので、例えばCSVJSONXMLのように規則性があるものです。これら「構造化データ」はフォーマットごとにルールが明確に決まっているため、処理の内部で100%正確に取得することができ、それを処理上で活用することができています。

しかし、「非構造化データ」の場合、明確な規則性がなく、またパターンが無数に存在するため、AIの登場以前ではビジネスに実装するには精度が不十分でした。

機械学習とはデータにおけるパターンを学習し、別のデータに当てはめる試みであり、これ自体は古くから存在しているのですが、当時ではマシンの処理能力や大量のパターンデータの収集に非常に時間と労力を要するため、十分な精度を発揮するモデルを作成することができていませんでした。

今日においてはIoT、ビッグデータGPUの登場により、大量のデータ収集を容易に行い、また高速で学習が可能になったため、十分な精度を発揮するモデルの作成を実現することができるようになりました。(スペックもそうだけど、高精度の実現に貢献してるのは理論のほうだったりする。でも、ややこいのでここでは割愛。)

話が長くなりましたが、要はここ最近で「非構造化データ」から規則性を抽出することが容易になり、十分な制度が得られるようになったためAIが注目されるようになりました。ということです。

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※本記事では便宜上以下の呼び分けをします。

  構造化データ  :規則性のあるもの

  非構造化データ :規則性のないもの

2.AIの活用分類

AIの研究分野は限りなく多種多様に広がっていますが、AI活用において進んでいる領域は大きく3つあります。「画像認識」「音声認識」「自然言語処理」まずはこれら3つの活用イメージを持つことで、より具体的なアイディアに繋がると思います。

「画像認識」はカメラから判定対象の画像を取得し、事前に学習していたパターンに当てはまるかどうかを判断します。

例)工場で製造している部品をライン上に設置したカメラで確認し、破損がないかチェックする。

音声認識」はマイクから判定対象の音声を取得し、事前に学習していたパターンに当てはまるかどうかを判断します。

例)業務用調理器具から発生する音を検知し、正常動作音か異常動作音かを判断する。

自然言語処理」はテキストを読み取り、文章の意味を認識します。

例)チャットメッセージを送り文脈から目的の情報を判断し、応答の文章を返却する。

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3.ビジネスへの活用は苦役の分析から

では実際にビジネスへ活用する場合、どのような発想をするべきでしょうか。

ヒントは「人手を介する作業」「ボトルネック」「大量件数」の3つだと僕は考えます。 これまで述べてきたように、AIの登場で「非構造化データ」を扱うことが可能になりました。ではビジネスにおける効果的な非構造化データの活用方法はどういったものか、といいますと「苦役」を取り除くことだと考えます。

「苦役」というのはいわゆる「単純業務」のことです。「繰り返し」「大量」「簡単な作業」「忍耐が必要」の特徴に当てはまる作業は、人間が実施する必要がなく、むしろこのような生産性の低い作業からリソースを開放することが企業にとっても望ましいことだと思います。また、このような「苦役」は業務プロセス上のボトルネックになっていることが多く、「苦役」をAIに明け渡すことで利益構造の改善と人材リソース増員を両立することが可能になります。

例えば、 製造業での生産を高速化しても最後の検品作業が目視確認なっているような場合、検品作業をAIで代替し、大量高速の検品作業をAIで行い、検品を担当していた作業員にはより生産的な役職で力を発揮してもらう。といった動きになります。

大切なことは「AIは仕事を奪うものではなく「苦役」から解放してくれるもの」であるという認識です。

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 まとめ

AI活用に当たって心に留めておくべきキーワードは「非構造化データの活用」「苦役からの解放」「AIは敵ではない」3つだと僕は思います。

あらゆる業務において人手による作業は存在し、そのおかげ働き口があるのですが、

苦役たる仕事を人手でやり続ける必要はないと考えています。

仕事は「食うため」ではなく「人生を豊かにするため」に存在し、我々は仕事を自分たちのために活用していくべきだと僕は思うので、「苦役」はAIに渡してしまうほうが我々はより人間らしい仕事に従事することができるのではないでしょうか。

AIの活用はルネサンスのようなものです(^-^)

「苦役」たる業務から脱却し、人間らしさを取り戻しましょう!