若手SEの生き様

クサカンシのブログ

クサカンシとは好奇心とプレッシャーの狭間で学び続ける者、、そう拙者でござる!

【LT】「ドラえもん」に仕事は任せられない-AIは人間らしさを取り戻すツール-

どうもクサカンシです(^-^)

今回はAIについてです!

まだまだ素人ですが、個人的にAIは我々労働者を救ってくれるもののような気がするので、なぜそう思うか、をドラえもんと比較しつつ紹介します(^-^)

1.「ドラえもん」に仕事は任せられない

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 今回のLTは「ドラえもん」に仕事は任せられない-AIは人間らしさを取り戻すツール-という題としました。
ドラえもんが職場にいたらどう思いますか?
「どこでもドア使ってみたい」とか「飲みに行きたい」とか仕事以外の部分を期待しますよね。
このようにドラえもんは友達になりたい存在であっても、ビジネスに活用したいと考える人は少ないと思います。

今回はドラえもんを比較対象に用いてAIのビジネスへの活用観点について、お話していきます。

2.強いAI(ドラえもん)はビジネスに向かない

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ビジネスにおいても最も重要なことは何だと思いますか?
私は「正確さ」だと思います。
「正確」であることは価値あることで、「正確な作業」は顧客から信頼を受け、「正確な運営」は従業員から信頼されます。
企業が企業であり続けるために「正確さ」は最低限備えるべきものであり、かつ最も重要な要素であると考えています。

ドラえもんのように人間と同等の知能をもつAIを強いAIと言ったりしますが、強いAIは自律的に思考・判断するため、人間が想像できない判断を下す可能性があります。そういった不確定要素はビジネスにおいてはデメリットになるため、ドラえもんはビジネスに向いていないと言えます。


3.AI = 人の仕事を奪う技術

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AIをビジネスに実装する上でまず大事なことはAIがどういった技術であるかを認識することだと思います。

世の中のAIに対する理解はこういった「AIは人の仕事を奪う技術」といったイメージになっていると思います。
この理解はおおむね合っていますが、技術の理解としては今ひとつです。
間違って広まっている理解は「AI=今ある仕事を肩代わりする技術」という認識だと思います。これはドラえもんのような強いAIをイメージした理解だと思いますが、そもそも論として現在のAI研究の先に強いAIが誕生することはありません。むしろ「肩代わり」をするのではあれば領域によってはAIよりもRPAの適用が望ましいケースも多々あります。

ではAIとはどういった技術なのか。それは「AIとは非構造化データを扱う技術」というのが正しい理解だと私は思います。もう少し詳細な表現をすると「データにおけるパターンを学習し、別のデータに当てはめる技術」だと思います。この「比構造化データからパターンを学習する」という特徴を活用して、仕事を奪う仕組みを構築するのがAI活用の基本的な観点になると思います。

4.進んでいるAIの領域

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比構造化データの活用で現在進んでいる領域はこの3つです。
これらは用いるデータがイメージしやすいので、活用イメージを持ちやすい上、さらにクラウド上で学習データが公開されているケースも多いので、先進分野から着手することが望ましいと考えます。

5.日本企業を表すキーワード

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ではどういった業務にAIを適用すれば、効果を発揮しやすいのか。
そのヒントは日本企業を表すキーワードとAIの長所に着目することで見えてくると思います。
日本企業を表すキーワードは「人手不足」「過重タスク」「単純作業」「無駄な作業」「業務効率化(希望)」のように業務プロセスがうまく回ってない雰囲気を醸し出すものばかりです。

これらから考えられることは「業務プロセスにおいてマンパワーを投入しすぎているタスクがある」、もしくは「業務プロセスにおいて人手を介する作業がボトルネックになっている」といった業務プロセス上の課題がある、ということが考えられます。
かたやAIの長所は「正確な判断」を「大量件数」処理してもまったく「疲れない」といったシステムとしてごくごく当たり前なことのようではありますが、日本企業が抱えるこれらの問題の突破口になる特徴を備えています。

6.苦役をAIが代替する

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 日本企業の問題は業務プロセス上の「人手を介するタスク」にあって、中でもボトルネックとなるようなタスクは「苦役」と呼ばれることがあります。
「苦役」というのは思考よりも、とにかく忍耐力が必要な作業であって、ロボットと同じようにひたすらに作業をこなすことを求められる業務です。
こういった「苦役」はAIに任せるほうが私は効率が良いと考えます。
AIは「正確な判断」を「大量件数」処理してもまったく「疲れない」ので、疲労による作業効率の低下やミスの増加の心配がまったくありません。
今まで「苦役」がシステムに置き換わらなかった理由は非構造化データを高精度で扱うことができなかったためだと思います。
現在はAIの発展によって非構造化データを扱っている業務の自動化が可能になってきたため、今後はAIの活用でこういった非構造化データを扱う「苦役」の自動化が広がると考えます。

7.強いAI(ドラえもん)はビジネスに向かない

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仮にドラえもんのような強いAIが苦役の解消について最適化を行った場合、こういった道具を活用し、非人道的な発想をする可能性もあるので、やはりビジネスにはドラえもんは不向きだと思います。

8.おわりに

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